「遅延損害金」って?キャッシングの返済が遅れてしまった時の手数料
キャッシングは今すぐお金が必要な人にとって便利なサービスですよね。しかし、キャッシングでお金を借りても返せない…となると、それは大きな問題です。キャッシングで借入をする以上、返済をすることはルールだからです。
返済日をしっかり守り、無事に完済することができれば問題はありませんが、もし返済が遅れてしまったり、返済することができなくなったり…といったトラブルが起きてしまった場合はみなさん自身の責任になります。
十分に気をつけていたとしても、結果的にキャッシングの返済が遅れてしまった時も、みなさんは手数料として「遅延損害金」を支払わなければなりません。ここでは遅延損害金について詳しくお話ししていくことにしましょう。
返済を延滞してしまった…「遅延損害金」が発生するケース
キャッシングの返済日は業者ごとに決められており、基本的には毎月決まった日に返済額を支払うことになります。月々の返済を欠かさずに行っていればOKですが、状況によっては返済が遅れてしまうことも少なくないですよね。
- 返済日を勘違いしていた
- 引き落とし口座への入金を忘れていた
- 返済額を支払えなくなった
などなど、返済が遅れる理由は人それぞれかと思いますが、「返済を延滞した」という事実はどのような原因であれ変わりありません。
もしキャッシングの返済を延滞してしまった場合は、たとえ意図的ではなかったとしても「遅延損害金」を支払わなければなりません。これは延滞をした際の手数料のようなものです。
これからキャッシングを利用する方は、手数料のひとつとして遅延損害金がある、ということをよく覚えておきましょう。
キャッシングの様々な手数料
キャッシング利用時にかかる手数料としては、返済額と併せて支払う「利息」やATMを利用した際に支払う「借入・返済手数料」なども挙げられます。
キャッシングは借りたお金だけをそのまま返済すれば良いわけではなく、状況によって様々な手数料がかかることになりますので、あらかじめ理解した上で利用しましょう。
ちなみに利息については、「無利息キャッシング」などを利用すれば利息0円でお金を借りることができます。ただし、無利息期間は決められていますので、期間を過ぎたら通常どおり利息がかかりますので、ご注意くださいね。
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返済が遅れたらいくら払えばいいの?消費者金融の遅延損害利率
では、実際にキャッシングで返済を延滞してしまった場合、遅延損害金はいくら支払えば良いのでしょうか?大手消費者金融3社の例を見てみましょう。
以下はSMFGグループのSMBCコンシューマーファイナンスの「プロミス」、三菱UFJフィナンシャル・グループの「アコム」、消費者金融「アイフル」、三井住友銀行グループの「SMBCモビット」の遅延損害利率です。
プロミス | アコム | アイフル | モビット |
---|---|---|---|
年20.0% | 年20.0% | 年20.0% | 年20.00% |
大手消費者金融4社の遅延損害利率は、すべて同じ年20.0%となっています。これはキャッシングの「利息制限法」による上限金利の最高利率になります。
キャッシング自体の上限金利は年18.0%前後という大手消費者金融がほとんどですが、遅延損害利率に関しては最高利率の年20.0%と決められているケースが多く見られています。
延滞したらまずは連絡を
利息制限法により、キャッシングの金利が年20.0%を超えることはありません。しかし、返済を遅延してしまった場合は最高利率の手数料を支払わなければなりませんので、ご注意くださいね。
キャッシングの返済が遅れていることに気付いたら、できるだけ早く返済手続きをしてください。延滞期間が長引くほど、遅延損害金も膨らんでいきます。利息と同じですね。
もしも延滞をしてしまった場合は、次の流れに沿って返済手続きをしていきましょう。
- 返済が遅れた旨を業者に伝える
- 利息、遅延損害金を調べる
- できるだけ早めに返済をする
キャッシングの延滞後は、まず利用中の金融業者に連絡を入れることから始めてください。返済が遅れた旨を伝えた際に、支払うべき利息と遅延損害金についても調べておくと良いでしょう。
あとはできるだけ早めに返済をして、延滞期間を少しでも短くすることです。そして今後は二度とキャッシングの返済が遅れないよう、正しいお金の返し方を身につけることが大切ですよ。
まずは遅延しないように!キャッシングの正しいお金の返し方
「遅延損害金を払いたくない!」というなら、まずはキャッシングの返済が遅延しないように活用していく必要がありますね。返済をする時には、次のようなポイントに注意してみましょう。
- 返済日はしっかりチェック
- 口座への入金は前もって行う
- 返済が遅れそうな時はあらかじめ連絡を
キャッシングの返済を遅延しないためにも、返済日は欠かさずチェックしておかなければなりません。月々の返済日を間違えないよう気をつけておきましょう。
返済方法を銀行口座からの自動引き落としにしている方は、口座への入金を前もって行っておくことを忘れないでください。延滞しないよう、早めに入金しておきましょう。
誠意のある対応を心がけて
また、実際にキャッシングの延滞をしてしまった際にも言えることなのですが、まだ延滞をしていない段階であっても、延滞をする恐れがある時は業者側へ早めに連絡を入れておきましょう。
延滞はNG行為ではありますが、「キャッシングの返済が遅れる」という旨を理由付きで伝えることによって、無断で延滞をすることにはなりません。
自分で負担を増やさないよう注意!キャッシングは正しく活用を
「お金を借りたら返すこと」がルールのキャッシング。延滞したらペナルティがあるのは当然のことではありますが、遅延損害金の支払いはみなさんにとって必ず負担となるものです。
通常かかるキャッシングの利息ですら大きな金銭負担になりかねないものですので、遅延損害金を支払う事態にならないよう、ルールとマナーを守って正しく活用していきましょう。